プローブ・液浸プローブ

対象波長や目的の用途に合わせて各種取り扱っております。

最も標準的な液浸プローブで、光路長は1～20mmの間で選択できます。溶液内にプローブを直に浸して透過測定を行います。
ステンレス材質のケーシング（保護スリーブ）を装着することで周囲から入り込んでくる迷光を防ぎ、測定ヘッド部をダメージから保護する構造となっています。
2面反射のプリズムを使用することで従来のセルを使った測定と同じように平行光が溶液内を1度だけ通過する構造となっています。

工場でのインライン分光測定に最適。各種フランジ溶接にも対応。ロングノースタイプもご用意しております。

少量溶液用に設計された、非常にスリムな液浸プローブです。
外径はφ3.2mmまたはφ4mmと細く、溶液内に測定ヘッド部を浸すことで最小限の容量で簡便に測定を行うことができます。
光路長は10mmまたは20mmmから選択できます。また、透過波長は 240 - 1100nm の UV/VISタイプに加え、400 - 2300nm を対象とした NIRタイプもございます。

耐熱性・耐圧性に優れたインライン用途の液浸プローブで、測定ヘッドの材質（一枚板の石英SUPRASILまたはサファイア）により大きく2タイプに分けられます。
測定ヘッド部に2面反射のプリズムを使用してセルのように平行光が溶液内を1度だけ透過する光学系になっている為、迷光を最小限に抑えることができます。
EN10291-1準拠のフランジ取り付けが可能で、耐熱260℃ 耐圧3.5MPaを満たします。また、プローブ先端のOリング（測定ヘッドシーリング）にFFKM材質を使用することで耐薬品性も強化されています。
従来、セル等を使用してラボで行っていた測定をプラントや生産工場などのインラインで実現させました。

プローブバレルの石英と測定ヘッドの石英を溶融することで、溶液に触れる部分全て石英材質とした液浸プローブです。
強酸や強アルカリなどの薬品に対して安定した性質を発揮します。また、深紫外から近赤外域（190～2300nm）で高い透過率を持っており、低温溶液測定用に-180℃まで耐えられる仕様も可能です。
これまで測定困難であった様々なアプリケーションに対して有効です。

測定ヘッド交換式の小型液浸プローブです。標準付属される5種類の測定ヘッドを交換することで、光路長を2～40mmの間で変更することができます。
測定ヘッドにはFFKM材質のOリングが付けられており、取り付け時の位置ズレを防止します。
サンプル溶液に触れる部分には接着材等を使用しておらず、粘着性物質に影響を及ぼす溶液の測定に適しています。

測定ヘッド交換式の超小型液浸プローブです。付属される5種類の測定ヘッドを交換することで、光路長を2～40mmの間で変更することができます。
また、プローブ外径はφ6mm(φ12mmも可)と細く、わずかな隙間にも通すことができる為、最小限の溶液で簡便に測定を行うことができます。

薬品測定用液浸プローブは、サファイア材質の測定ヘッドとPTFE材質のバレルを用いることで優れた耐化学薬品性を実現させ、これまで測定の難しかった特殊な薬品溶液の測定を可能とします。
2面反射のプリズムを使用することでセルを用いた測定と同じように平行光が溶液内を1度だけ通過する構造となっています。

蛍光測定用液浸プローブは、プローブ外部の溶液の蛍光を直に測定する事が出来ます。
ステンレス材質のケーシング（保護スリーブ）を装着することで周囲から入り込んでくる迷光を防ぎ、測定ヘッド部をダメージから保護する構造となっています。
励起光は保護スリーブに組込まれた凹面ミラーに反射し、折り返しサンプルに照射され、効率よく蛍光を発生させます。また、この励起光は蛍光に対して直角に照射される為、蛍光のみを効率良く受光することができます。

3面反射サファイアプリズムを使用したATR（Attenuated Total Reflection：減衰全反射法）測定用のプローブです。
液浸させたプリズムと溶液との境界面で発生するエヴァネッセンス光を利用して透過率・吸光度測定を行います。
ATRプローブはメンテナンスが容易で、通常のプローブでは測定できない強い吸光度を持つ溶液を測定する場合に適しています。

可視・近赤外領域を対象とした拡散反射スペクトル測定用のプローブです。
光ファイバーに石英材質のバンドルタイプを使用することで、ファイバー自身の屈曲による透過率の減衰を最小化し、効率良く拡散光を受光します。
光ファイバーで導光される照射光はプローブ内部で7つに分岐され、測定ヘッド端面で円状に配置されます。
プローブ端面を測定対象に接着するだけで簡便に測定を行うことが可能です。